こんにちは!カエサルです!
本日はちょっと面白い記事を見つけたので、皆さまにご共有させていただきたいなと思います!
『ジビエと寄生虫症~ニホンジカはカニがお好き?』
…と、あまりにも面白そうな記事。
皆さまもご存じ、シカは草食動物です。
雑食性のイノシシとは違い植物しか食べないはずのシカがカニを好きとはどういうことだろう?とワクワクしながら読み進めていきました。
こちらを書かれたのは、宮崎大学農学部の教授の方。
調べ始めたきっかけは、医学部勤務時代に抗体検査を実施した1人の肺吸虫症患者だったそうです。
寄生虫に肺に寄生され起こる病気に「肺吸虫症」というものがあります。
肺吸虫症の原因となる寄生虫の1つとしてウェステルマン肺吸虫というのがいるらしいのですが、人への感染は、肺吸虫に感染している淡水性カニ(サワガニ、モクズガニ)やカニを食べて感染したイノシシの肉を刺身または加熱不十分な状態で食べることによって起こるそうです。
感染経路がはっきり分かっている「肺吸虫症」ですが、抗体検査を実施した肺吸虫症患者の方は、「カニもイノシシも生では絶対に食べていない!」と言ったそうです。ただ、「シカ肉の刺身なら、知人の猟師にもらって食べた」とのこと。
シカが肺吸虫に感染するためには、カニを食べる必要があり、教授は「草食獣のシカがカニを食べるのか???」と、正直、患者さんの言葉を信じられなかったそうです。
確かに、植物以外は食べない鹿のイメージからしたら、カニをバリボリ食べているのはあまり想像できないですもんね(^^;)
カニを食べたのは食べるものがなかったからでしょうか?
不思議に思った教授は調査を開始。
調査をした結果以下の事が分かったそうです。
・抗体検査の依頼があった肺吸虫症患者さん達の食歴を調べてみると、シカ肉からの感染を疑うケースが何例もある。
・猟師さんから分けていただいたシカの血液を調べてみると、肺吸虫に対する抗体を持っているシカが見つかる。
・岐阜県の獣医さん達との共同研究により、シカの胃の中からサワガニのかけらを発見。
さらに、国立感染症研究所の研究チームにより、シカ肉から生きた肺吸虫が検出されたのがトドメとなり、現在では、イノシシ肉のみならず、シカ肉もウェステルマン肺吸虫の人への感染源として、注意が呼びかけられています。
食歴からここまで分かるとは…本当に凄いと思います(;゚Д゚)
皆さまも美味しく安全にジビエを楽しまれる際は、決して生でたべずに、きちんと加熱してから食べて下さいね!
加熱の度合いが分からないという方は、以前ブログで書かせていただいているので、そちらも参考になさってみて下さい!
本日も読んで下さってありがとうございました!
引き続きvicsではジビエ肉の販売を行っております!
ご興味のある方は下記URLより遊びに来て下さい(^^)/
https://victoryways.thebase.in/
参考資料
https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/books/book-vet/post-74.html